元国家公務員で記者の「ちょっと言わせて!」

某省を37歳で退官し、某紙のコラムを担当しました。コラムではスポンサーとの関係や様々な大人の事情があって、言いたいことをそまま記事にはできません。日常で感じたことを、こちらで思う存分に書かせていただきます。

税金逃れの腰抜けども!

パナマ文章が公開されてから、タックスヘイブン租税回避地)に関係する情報に関心が集まっているようです。

要するに、本来ならば納めるべき税金を、納めない手段として行き過ぎた資産運用を海外(パナマなど)で実施するものです。

基本的に税金は持っている者から徴収するのが原則です。お金がない人は、ないなりに。たくさん持っている人、稼いでいる人は、たくさん税金を納めることになります。

そんなに税金を国に納めたくないのであれば、とっとと日本から出ていけば良いだけです。だれも止めません。

税金を納めたくないのであれば、税金で作られたもの、税金で運用されているサービスは一切使うな!と言いたいです。

例えば、道路などは税金でできています。そうした道路を好きな時に好きなだけ使っておいて、税金は納めたくないとは、ずいぶんと矛盾した行為です。

貪欲なまでに恩恵は求めるが、自らの奉仕は一切しない。

フリーライダーと呼ばれる人種です。

もちろん、税金が有効に活用されているかの疑問は常にあり、過度な浪費も度々報告されているので、払いたくない気持ちは理解できます。しかしこれは別のテーマでして、払わない理由にはなりません。

日本人として日本国の保護は受けたいが、日本には税金を納めない!

こんな腰抜けが増えているのが残念です。

そしてこれらが社会的にも政治的にもリーダー的存在だったりもするので危機感すら覚えます。

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自分が見たもの以外は、全て作られた情報です。

記者をやっていて、いつも肝に銘じていることがあります。

それは、自分がその場で見たもの以外は、例えそれが真実であったとしても、作られた情報と言うことです。

これは、それが事実であっても、伝えることを目的に誰かによって加工された情報だからです。

私は余程の緊急事態を除き、1つの情報の全てを信じて意思決定し行動することは避けています。

そもそも、見たままを正確に全ての人に伝えるなんて、どんな手段を用いても不可能です。

記者をやっていると、伝えることの難しさを感じつつ、一方では情報を鵜呑みにし、疑うことを止めてしまうことの恐ろしさを目の当たりにします。

誤解して欲しくないのですが、事実を勝手に歪曲して伝えることを容認しているわけではありません。記者は正確に伝えることを使命とし、そのための努力を続けています。

しかし、伝えるためには画像にしたり、文字にしたり、声にしたり、音にするしかありません。よって、その時点で媒体向けに加工され、かつ無意識のうちに作成者の主観や意図が組み込まれてしまいます。

記者の立場で言うのはかなり矛盾がありますが、発信源がどこであろうと1つの情報を鵜呑みにするのは危険です。

事実であろうとなかろうと、伝えることを目的に誰かが作った情報であることを忘れないで欲しいです。

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